パニック障害に関係する脳内神経伝達物質と治療薬SSRIについて
パニック障害は、1992年世界保健機関(WHO)の国際疾病分類(ICD-10)に基づき独立した病気として正式に認定されてからまだ日が浅いため、発症のメカニズムについて詳細に解明されていません。
しかしながら、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった脳内に存在する3つの神経伝達物質の均衡が崩れることによって起こるのではないかという仮説は立てられています。
そのため、病院ではパニック障害の症状の改善を目的として、これらの脳内神経伝達物質のバランスを整えるための治療方法が採用されています。
パニック障害の治療において、SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors; 選択的セロトニン再取り込み阻害薬)である「バロキセチン」や「セルトラリン」と呼ばれる薬剤が頻繁に使用されています。
これらには脳内のセロトニンを増加させる働きがあり、パニック障害の治療において最も採用されている薬剤になります。
パニック障害治療薬SSRIの働きによってパニック障害の発作を制御するためには、パニック発作を抑制可能な薬剤投与量を見定めたうえで、1~2年間継続的に服用することが必要となります。
尚、勝手に薬剤の投与を中断してしまうと、まるでめまいや電気ショックを受けたときのような強い衝撃を感じるなど、中断症候群の副作用が現れることがあります。
そのような事態を回避するためにも、パニック障害の発作の状態を観察しながら薬剤の投与量を徐々に減らしていくようにしましょう。
SSRIには即効性のあるわけではなく、効果が現れるのに約2~3週間程度かかります。パニック障害の症状が強く、なるべく早い時期での回復を希望する者は、抗不安薬を併用して処方するとよいでしょう。
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