パニック障害の予期不安について

パニック障害における特徴的な症状の1つに「予期不安」と呼ばれるものがあります。

パニック障害に陥ると、まず何の前触れもなく突如現れる「パニック発作」を経験します。予期不安とは、そのパニック発作を経験後に現れる症状になります。

動悸、息切れ、めまい、不安や恐怖感の増大といったパニック障害の発作は、緊張する場面や恐怖を感じる場面に関係なく何処でも突然起こってしまいます。

パニック発作は独力ではどうすることもできないため、死を意識してしまうほどの恐怖を感じる場面に遭遇することも決して少なくありません。

一度そのような経験をしてしまったらもう大変です。(再びあのような恐怖が級に襲ってくるのではないだろうか)だとか、(またあの発作に苦しめられるのではないだろうか)だとかいった不安感を常に募らせながら辛い地獄のような毎日を送ることになります。

パニック障害の「予期不安」とは、そのような強い不安感を言います。

(再びあのパニック発作に悩まされるのではないだろうか)という予期不安が募ることで、パニック障害の症状が次第に悪化してゆき、発作を誘発してしまう危険性が大いに見込まれます。

「発作を起こす→予期不安を持つ→不安が発作を誘発する」という悪循環のループはパニック障害の特徴的な症状の一つであり、回数を経るごとに症状は徐々に悪化していきます。

強い予期不安を持ってしまうと、ずっと精神的に緊張した状態がずっと続き、気持ちを塞ぎがちになり、積極的に外に出て行くことなどが困難になります。

通常、パニック障害の予期不安の治療において、抗うつ剤を使用した薬物療法と、リラクゼーション法としての呼吸法や筋弛緩法を含む認知行動療法とが並行して実施されます。

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